美容鍼の効果の継続時間 Duration of effect
美容鍼の継続時間は、お悩みによって変わります。基本的には、東洋医学的に体質改善をする施術を行えば比較的長く効果が継続します。気になる部位のみで局所的に施術するのであれば、直後効果は期待できますが、治療の継続時間はあまり期待できないといわれています。
下記でお悩みごとの継続時間の出方について解説します。
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リフトアップの継続時間については結果から申し上げますと、おおよそ2~3日です。リフトアップは、血流とSMASと呼ばれる膜が主に関係しています。
鍼施術をすると血流改善を促す効果があることは「適応症と効果」のところにも記載しておりますが、美容鍼のリフトアップ効果においては膜の引き上げが大切だといわれています。 -
肌荒れ・ニキビ肌については、肌のターンオーバーを賦活することが大切です。お肌に限らず、私たち人間には、正常に戻ろうとする反応があり、美容鍼ではその反応を使って施術していきます。鍼を使ってお肌の組織に微弱な傷をつけ、その修復作用で、肌荒れをなおしていくという仕組みです。お肌がターンオーバーをするのに1~2か月かかるといわれていますので、鍼施術で効果をはっきりと出すには少しお時間をいただきます。ですが鍼施術は、お肌を荒れにくくする作用もありますので、効果は比較的長く続きます。
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最後は浮腫(むくみ)についてです。浮腫は主に、ある一定の場所だけに症状ができる局所性と全身性にわけることができます。浮腫の起こる原因は血圧の上昇と浸透圧の低下などがあげられます。局所性の場合は腫瘍や動脈瘤などが考えられます。全身性浮腫には、腎機能の低下や肝機能障害、心不全や内分泌異常など様々な要因も考えなければなりません。
このほかとして、はっきりとした原因がないのに、全身性の浮腫が周期的に起こるものを特発性浮腫といいます。この浮腫は立っている状態で症状が出ること多く、一般には夕方に浮腫が著しくなり、下肢や手、腹部、顔に出現します。浮腫に対しての鍼施術は、東洋医学的に、どのようなタイプの浮腫なのかを診断させていただいて、それに合うツボを選びます。1回のみの施術では、1~2日でまたもとに戻ってしまいますが、何度か施術することにより、お体がむくみにくい体質へと変化していきますので、体質がもとに戻らない限り効果は継続します。